俳画
絵を描くのは小学生の頃から好きでした。
特に習いに行く訳でもなく…
高校生になった時、絵を習う事になりました。
油絵のような絵が好みだったんです。ルノアールの絵のような…
ところがウチの近くで油絵の教室はなく、母が見つけてくれたのは『俳画』と言うものでした。
なじみもなかったのですが、絵を描くのが好きたったので、油絵とは真逆な俳画でも、何の抵抗なく習う事ができました。
最初に教えてもらった事で覚えているのが、いかに省略して、本物に近づけて描くと言う事だったと記憶しています。
先生は80歳ぐらいでした。先生の先生は俳画では名の知れた人だったようです。
絵は、墨と顔彩と言う絵の具で描くんです。
墨は自分でするんです。時間をかけて…
青墨を使っていました。墨には青と茶があるけど、俳画では青墨を使うと教えて頂いた記憶があります。
気持ちに迷いがあるといい絵は描けないのよ…と何度も教えられました。
俳画とは、絵と、俳句が合わさったものなんです。
出来れば自分で俳句を考えるのがいいのだけれど、なかなか難しいので、人の俳句を書かせて頂き、その人の俳句であると言う文言を入れる方法を教えて頂きました。
一番最初に描いた絵はこんな感じでした。
この絵は簡単に描いたもので、顔彩を使っていませんが…
俳画との出会いが、今も趣味で細々と絵を描くと言う事が続けられているのは間違いないと思っています。